チャプター 81

ベッドサイドのナイトテーブルの時計は、午後九時半を指していた。ビリーを寝かしつけながらちらりと確認し、小さな肩に恐竜柄の掛け布団をそっと整える。この数日間の混乱にもかかわらず、私はビリーのために規則正しい習慣を取り戻すと決めていた。

「それで勇敢な騎士が、ドラゴンの城からお姫さまを助け出しました――」暗記したおやすみ話を結びながら、心がどこか別の場所にあるのを自分でもはっきり感じた。

ビリーは眉をひそめた。五歳とは思えないほど大人びた眼差しで、私を見上げる。「ママ、それ、ちがうよ。そのお話はね、プリンセスが自分で助かって、ドラゴンと友だちになるんだよ」

私は瞬きをして、彼のお気に入りの物...

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